スカイフォール

(2012年アメリカ・イギリス ★★★★☆)
ダニエル・クレイグのことが大好きなので、★一つ増やしました! やっぱり「カジノ・ロワイヤル」が一番好きですねー。しかし、あのCMの電車に飛び乗って、さりげなく袖を直すというシーンが見れてそれだけで満足……。

しかし、全体的にはアクションシーンも大人しめだったかな。やはりボンドがお年寄り扱いだったから?やたらといろんなところで、世代交代を強調されて、むーそんな扱いして欲しくないなぁ……なんて思いつつ。

しかし、そんな世代交代強調してくれた存在の、Qは結構好きかも。続編があるなら、ちょっと彼も楽しみです。最後に彼が悔いあらためて(?)ボンドにペン型爆弾をツン気味に「暇つぶしに作ってみたんだけど」と渡すシーンを妄想してニヤニヤしてみるけど、しそうにないよね。

前評判のシルヴァとボンドの関係は、そんなに思ったほどではなかった……(ちっ)ネズミの話は、結構インパクトあり。私的には最後に残った2匹というところで、呪術?とか思ったけど。ほら、ひとつの箱に毒蛇とか毒蛙とかムカデとか蜘蛛とか閉じ込めて、土中に埋め、何日か経って掘り起こしたときに生き残っている物を使って呪いをかけるってやつですよ。

おじいちゃんとおばあちゃんとボンドで、そこに在る物を使って敵を迎え撃つというのは面白かったです。ああいうの「マスター・キートン」的で好きです。さて、ボンドの母親の名前が モニカ、これってmのことかな と思うのは、ちょっと読みすぎかなと思うけど、ちょびっとだけ頭をよぎった。日本語訳でなくて英語が分かればなぁと思いました。そして、その英語の微妙な含みとかが分かれば、もっと理解できるのかも。そう、日本語の字幕に違和感を感じるので、そういう意味でもね。

しかし、最後のシーンもいいですなぁ。新しい続きが始まるって感じでね。しかし、レイフ・ファインズって、なんでそこにいるだけで、イギリスらしさがぐっと増すのかねぇ……。

まぁ、いつまでもしこりになってるのは……あのカジノのシーンで、人が爬虫類に食べられるのって、ギャグ?とか思ってしまった。

英国王のスピーチ


★★★★☆ (2010年 イギリス・オーストラリア)

アカデミー賞取ったとはいえ、歴史だし、なんだか真面目っぽいし、退屈なのかなと思いながら見始めたら、全然退屈でなくあっというまに見終わってしまいましたよ。

エリザベス妃のキュートさにやられた!ヘレナ・ボナム=カーターって、ベラトリックス(ハリー・ポッター)も演じてらっしゃるけど、本当この違いはすごいなぁ。

安定のジェフリー・ラッシュ。そして、誠実さがにじみ出たコリン・ファース。いい映画でした。

音楽も……。最後のスピーチのバックにはベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章。「ノウイング」にも使われてたけど、全然印象が違った。こんなによわよわしい曲だったかなと思う冒頭から、もう心に染みいりつつ励ますような静かな強さに変わっていく。音楽って……演奏ってすごい。